5月, 2012年

CSAって何?

2012-05-22



2011年、弘前にCSAわもなも畑が誕生しました。

CSAって聞いたことありますか?Community Supported Agricultureの略で、地域に支援される農業を指しています。

それでは、コミュニティ(地域の人)がサポートする農業、って、どういうことでしょう?具体的には、地域住民がCSAの会員となり、商品代を前もって支払うことで、農家は作付け前に収入の目安をつけることができ、資金繰りや物価の変動による不安定を解消できます。会員にとっては、生産者の顔が見えることで、より安心・安全な野菜を手に入れることができます。

天気や自然に左右されがちな農業は、毎年決まった量の収穫が得られるとは限りません。農家がどんなに一生懸命手をかけても、台風で収穫がなくなってしまうこともあるのです。そんな場合、CSAでは会員が受け取れる収穫も減少する仕組みになっています。リスクもシェアする概念ですが、逆にたくさん収穫できた年には、たくさん受け取れたりもします。その他、農作物の収穫体験や農場見学を受け入れている農家もあります。

作り手と買い手が対等な立場で支援し合うことが、CSAの基本なのです。

地産地消から生まれたCSA

農業は厳しい産業です。全国一の生産高を誇る弘前のりんごも、たびたび台風の被害をうけ、農家はこれまで何度も存続の危機に陥ってきました。台風だけでなく、水害、時には害虫だって発生します。

天災以外にも、日本の農家の敵といえば、輸入食材です。スーパーにはお値打価格の輸入野菜や果物が並び、少し値のはる国産は少数派とも言えますよね。こんな状況は農家にとって、作っても売れないかもしれない、という大きな不安を生み出します。

しかし、考えてみると当たり前ですが、自分の庭でとれた野菜のほうが、地球の裏側から運ばれてきた野菜より新鮮ですよね?鮮度に関しては言うまでもなく、その輸送中に排出されるCO2の量や国による農薬使用基準の違いのあいまいさなど、たくさんの人々が輸入野菜に疑問を抱き始めています。

CSAは日本の『地産地消』の考えを元に北米で成長をとげたアイデアと言われています。現在アメリカ、カナダを含め、1000以上のCSAが活躍していますが、もともと地産地消の精神のある日本でなら、CSAはもっと発展していくのではないでしょうか。

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