いつどこで?
岩木遠足の開催は、各年ごとに決定されます。
実行委員会があり、その年の遠足が終わった直後から次の年の計画が練られているらしいのですが、詳細が発表されるのがいつ、という決まりはありません。
開催日程も、8月だったり9月だったりします。とりあえず、夏、ということだけは決まっているみたいですね。以前は1日のみでしたが、現在は2日間かけて行われ、1日だけの参加もできるようになっています。
詳細は岩木遠足のFacebook、twitter、公式ウェブサイトにアップされますので、夏が近づいたらとりあえずチェックしてみてください。
チケット購入について
岩木遠足のチケットは、実行委員会に電話かメールで連絡をした後、銀行振込かPaypalでの支払いになります。チケットは当日受け渡しになります。
詳しくは岩木遠足の公式ウェブサイトのチケット購入のページにのっています。
人気のコース(とくにゲストが署名人の場合など)はすぐに’売り切れてしまったりするので、ホームページはこまめにチェックすることをおすすめします。また、岩木遠足のブログ更新がおくれていたりすることもあるので、直接の窓口ではありませんが、NPOharappaもチェックしておくと情報が早いことがあります。
弘前の夏は、とっても短いです。ねぷた囃しが聞こえてきて、やっと夏らしくなってきたかな、と思うと、お盆をすぎれば一気に秋めいてきたりします。
そういえば子供の頃の遠足は秋だったような・・。夏と秋の間のいちばん良い時間、遠足に出かけて見ませんか?
by NPO harappa
いろんなコース
おむすびやマタギの他にも、岩木遠足にはいろんなコースがあります。
過去に開催されたものには、『奇跡のりんご』で有名な木村さんのりんご農園とこぎん刺しの体験のりんごコース、ねぷた制作のお手伝いと岩木山の巨木の森散策のセットのねぷたコース、こけし絵付け体験のこけしコースがありました。
どれも、まる1日かけて何かを作ったり、歩いたり、真剣に、大変です。そして作業をすすめながらも、周りの人たちとおしゃべりをして、考えて、生活にあたまを巡らせます。
実行委員の人たちが、自分たちがどこにい行きたいか、何をしたいか、つきつめて考えてできあがったコースだそうです。
弘前に住んでいても、わざわざリンゴ農園やねぷた小屋に見学に行ったりするのなんて、それこそ小学校の行事以来、という方も多いでしょう。
日常を少しだけ離れて、違う角度から日常を眺める。身近だからこそ忘れているものを発見する。
タイトルに弘前の象徴である岩木山をいれているのも、そんな身近なものへの再確認の思いなのかな、と感じます。
あの人に、会いたい!
岩木遠足の魅力の一つが、豪華ゲストです。ゲスト達は各コースにバスガイドとしてついたり、スタッフとして各コースを回ったり、集いの時間やまとめの時間でトークセッションをしたりします。
例えば2011年の岩木遠足では、クラムボンの原田郁子さんが、モデルのKIKIさん、ミュージシャンのオオルタイチさん、カメイナホコさんなど、遠足だけでなく彼らのファンとして参加した方も多かったはず。
芸能人以外にも、福祉家の佐藤初女さん、青森の有名助産師の福士レイ子さん、働き方研究家の西村佳哲さんなど、会ってみたい、話してみたいと思う人がいっぱいです。
何より、この岩木遠足の仕掛け人である、豊嶋秀樹さん。全国で様々なアート活動に関わっている芸術活動家さんですが、彼の自由な表現力に魅了されて、集まる人もたくさんいるそうです。
そして、遠足が始まってしまえば、ゲストも参加者の1人として一緒に楽しんで作業に夢中になってしまうのが、岩木遠足の不思議なところ。
もしかしたら彼らゲストさんも、一般参加者のエネルギーをもらいに来ているのかもしれません。
おむすびコース
開催当初から毎年続いている人気のコースが、おむすびコースです。
何だかおいしそうなひびきのコースですが、ガイア・シンフォニーで有名な佐藤初女さんの主催する森のイスキアで、初女さんからおむすび講習を受けるのがメインイベントです。
森のイスキアはこころが疲れてしまった人たちを受け入れる施設で、初女さんを始めとするスタッフの手によって運営されています。スタッフは初女さんの信念に共感して集まってきた方たちで、訪れる人をあたたかい心のこもった食事でもてなし、回復のお手伝いをしています。
おむすびって、なぜだか作る人の思いがしっかり味に伝わるものですよね?私は大抵、自分が作ったものより人に作ってもらったもののほうが美味しく感じます。それはきっと、私が、めんどくさいなぁと思いながら握っているから。初女さんのおむすびは、お米を研ぐところから、心を込めて作業を進めていきます。
おむすびなんて教えてもらわなくても、と思うかもしれませんが、岩木遠足ではあえてこのシンプルな生活の一分を見直す時間をとっています。しっかり気持ちを込めてつくったおむすびは、いつもとは違ったものになりそうですよね。
マタギコース
2012年度で3回目を迎えるマタギコース。岩木遠足の中ではもっとも遠足に近い行動のとれるコースです。
マタギとは昔から東北や北海道で伝わる、冬になると山で生活しながら主にクマ猟をする猟師さんたちのことです。関東でもマタギ料理(くま肉料理)の店があるので、聞いたことある方は多いかもしれません。伝統的で独特なマタギ文化は、時代背景や継承者の減少とともに衰退していっています。本物のマタギさんから話を聞けるのは今度どんどんなくなっていくかもしれません。
岩木遠足のマタギコースでは、山歩きをしながらマタギ語りやマタギ信仰の話を聞いたり、温泉にはいったりします。街に住んでいる人は山の生活に驚くでしょうし、普段から登山をする人にもプロのマタギの方がガイドについた山歩きなんて、なかなかできるものではありません。
ちなみに、実際にクマ猟をするわけではないのでご安心を!さすがにそれは遠足の域を超えすぎですもんね。